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- よくあるご質問
お客様からお問い合わせの多いご質問とその回答を掲載しております。
ステンレス鋼材のSUS304とSUS316の特性は何ですか?
SUS304(18%クロム、8%ニッケル)はステンレス鋼の代表鋼種で、優れた耐食性と、耐熱性、靱性などを持ちステンレスロープに使います。このステンレスロープは線と線との隙間が有り、厳しい環境ではここから錆(隙間腐食や孔食)を生じます。この錆やすさを改善したのがSUS316(18%クロム、12%ニッケル、2.5%モリブデン)です。また、SUS316はSUS304よりも磁石に付きにくい違いも有ります。
ロープ(加工品)の推定寿命は算出できますか?
使用するロープ、詳細な使用条件をご提示して頂ければおよその寿命値は算出できます。但し最終的には、試作品等を利用した寿命テストを実施することを強くお薦めします。
端末加工品の金具の引抜強度が知りたいのですが?
使用するロープ、金具の組み合わせによって引抜荷重は大きく異なります。当社にて実施した引張試験データを記載した試験成績書を製品に添付して納入しております。
ワイヤーロープに組み合わせる部品も取り扱えますか?
カタログ、ホームページに掲載していない部品についても対応致します。お客様のご要望に応じて、端末金具の新規製造も致します。
見積をお願いする際、どのように指定をすればよいですか?(長尺ロープ、加工品)
◎長尺ロープの場合…材質・撚り構造・ロープ径・長さ・個数をご提示下さい。梱包形態の指定も可能です。(リール巻き又はコイル巻き)
◎加工品の場合…基本的には仕様書、又は図面を頂く形になります。図面が無い場合については、お客様の要求事項をご提示頂ければ、ご相談の上、設計、概算見積をさせて頂きます。
発注ロットはどのように設定されていますか?
一般在庫品については、お客様の指定の数量で御注文をお受け致します。(1mからでも可)
自分で端末加工を施したいのですが、金具のみの購入、もしくはロープと金具(未加工状態)での購入は可能ですか?
一部の製品を除いて基本的には金具だけ、もしくはロープと金具(未加工状態)の販売は控えさせて頂いております。当社では端末加工する際には、専用のプレス機と金型を使用して加工した上で品質の管理及び保証を行っております。お客様ご自身で、端末加工をされた場合には、当社での品質保証の対象外となります。
ステンレスロープは錆びないと聞いたのですが、本当ですか?
ステンレス鋼の表面は含有するクロムと酸素が結合して不動態化膜と言う保護膜に覆われているので錆びないのです。しかし、この膜が破れたままになると錆びてきます。ステンレスロープは多本数の単線を撚り合わせた形状のため、他の製品より腐食の環境や、ご使用後の手入れの差が大きく錆びに現れるのでご注意下さい。
ステンレスロープには磁性がある様ですが、ステンレス鋼は非磁性なのでは?
ステンレスロープは一般にSUS304、SUS316が使われます。この鋼種(オーステナイト系)は普通(固溶化熱処理)の状態では磁石に付かない性質(非磁性)ですが、ロープとしての強度を出すために強度の伸線加工を施しています。この加工によって磁石に付く性質に変化しているのです。SUS304に比べSUS316は、この変化が小さいので弱い磁石では付かず強い磁石で僅かに付くようになります。